甘くさわやかな入浴剤の香りが、肌をかすめる。
「お風呂あがったよ」
「んー。」
脱衣所に行くと、さっきまでそこにいたであろう人の熱気を肌で感じることができた。
換気扇が消えていることを確認した後、扉を開けると、目にも見える湯気が全身を包み込んだ。
さっきの匂いはどうやら入浴剤ではなく、妹自体の匂いだったらしい。
頭、顔、体の順番に洗った後、湯船につかろうとする。
その時、プラスチック製の桶でお湯をすくおうとした時、浮かんでいる毛に気が付いた。
形状からして陰毛だった。まだお風呂には妹しか入っていない。
自分の動きが止まったことに気が付くと、頭を振り、その体毛を外に流し捨てた。
妹は十年前に母親が再婚した相手の娘だ。つまり義理の妹であり血は繋がっていない。
妹は当時まだ小さかったので初対面の時はほとんど覚えていないだろう。
僕は覚えている。父親の後ろに体を半分隠していたが、笑顔は何よりもかわいかった。
今まで通りは普通に接していたが、最近妹の体つきが大人っぽくなってきた。
胸は膨らみ、見た目にも気を使い始めてきた。
自分の妹だからとこの十年間変な感情はなるべくでさないようにしていた。
それが成功してきたと思ってきた。
しかしここでまたあの時の、いや、新しい感情が湧き出てきた。
湯船につかると、滑らかな肌触りのお湯が肌を包んだ。
水面には垢や埃が浮かんでいたので、風呂おけですくって浴槽の外に捨てる。
またしても、陰毛が視界に入ってきた。
俺は最近妹に対する感情がわからなくなってきている。
10年間家族として接してきたが、徐々に違う感情が生まれてきている。
数か月前から湯船に体毛が浮かび始めている。つまり体も女性として成長しているという事だ。
妹に欲情していることに、嫌悪感を感じながらも、俺は風呂を出る時に体毛を一本持ち出した。
脱衣所に出ると、妹が歯磨きをしていた。
俺は手に持っていた体毛をすぐに捨て、何も気づかれないように頭の中を真っ白にした。
「隠してよ」
「悪い」
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『体毛』
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